タイトルの通り、新しいDAP PLENUE Lを買いました。新品で買いたかったところですが、値段もかなり高いDAPです。国内にある在庫も少なく中古であまりにも安く出てたので中古で買いました。
PLENUE Lについて
価格が高いだけあって高級感のあるデザインです。光沢のあるボディで、付属しているケースもDignisレザーケースで牛の革のようで、厚みがあり丈夫な印象です。
金管楽器からヒントを得たデザインだそうで、2つのホイールの役割も自由に設定できます。
私はボリュームの変更とイコライザの変更に設定しています。
音質
PLENUE 1やPLENUE SのDACチップ バーブラウン社の音が好きで愛用しているのですが、PLENUE LはESS社のチップ「ES9038PRO」が使われています。
色々なイヤホンで聴き比べた結果、ボーカル中心のPLENUE 1 PLENUE S、周りの楽器表現も目立つPLENUE Lと言った感想です。
ボーカルの声を中心に聞きたいという方にはバーブラウン社のチップが使われているPLENUE1やPLENUE Sの方が向いていると思います。どちらかというとウォームな音で、ボーカルの音に厚みがある感じがします。
音場はPLENUE Lの方が広く、解像度も高い気がします。逆にPLENUE 1やPLENUE Sはボーカルが近く、ボーカルの周りに他の音がいると言った感じです。
PLENUE Lは4.4mm 5極端子でバランス接続ができます。バランス接続すると低音が引き締まった感じになる印象です。Campfire Audioの1BAイヤホン ORION CKでは特に低音の変化がわかりやすかったです。
ノイズに関してもCampfire AudioのJupiter CKを使っていますが特に気になるノイズはありません。しかし、dsfファイルを再生した際に次の曲に変わる時ににブチっというノイズが入ります。これは私のdsfの変換の設定などの問題なのかもしれませんので検証してみます。ちなみに、ALACファイルを再生するときはノイズは入りませんでした。
イコライザ Jeteffect
COWON社のPLENUEシリーズはイコライザがかなり細かいところまで設定できます。
音の輪郭をハッキリさせるBBEや、音の広がりを調整できる3D surroundなども備わっています。
DACチップの細かい音の違いはあれど、イコライザを少しいじることで好みの音に近づけることができるのが魅力だと思います。
設定せずとも多くのプリセットがあり、特にMaestroはボーカルがスッキリ聴こえるようになり、低音高音も程よく出るようになってCOWON社のDAPを使っている人たちからは好評のプリセットです。
バッテリー
メーカーのページだとFLACの再生で8.5時間だそうですが、ほぼスペック通りのバッテリー持ちだと思います。発熱に関しては厚く丈夫なDignisレザーケースをつけていれば全く気になりません。他社のDAPと比べるとOSも違うためか発熱は少ない方だと思います。
気になる点
USB端子がMicro USBというところが気になります。最近のDAPはUSB-C端子が採用されているものが多く、高速充電ができれば充電時間が短くなるのですが、MicroUSB端子だとフル充電まで3時間かかります。充電しながら音楽を再生することができるので気にならない人は気にならないと思いますが。
しかし、音楽を転送する時はMicro USBでは転送速度が遅く、大容量のファイルを移動させるのに時間がかかります。その点だけが残念な点です。
あと、個人的な話ですが、高価すぎるため持ち運ぶことはないです。出張などで持ち運ぶ時はPLENUE 1を持ち運ぶようにしています。PLENUE Lは家でじっくり音楽を聞くときのDAPになっていますね。
PLENUE Lは今では新品で入手しにくいDAPですが、COWONのフラッグシップモデルということで個人的には買って満足しています。
同じCOWON社のDAPにPLENUE 2 Mark2があります。こちらは旭化成のAK4497EQというDACチップが使われています。今は売却してしまいましたがPLENUE 2の音も好きで、解像度がある音でした。そのうち余裕ができたら買いたいなと思っています。
すっかりCOWONの音の虜になっている人のレビューでした。
